何から話したらよいでしょう。
こういうのを書き始めると、何枚も何枚も書き直してしまい、いつも結局最後に推敲無しの一発書きをしてしまうのですが。
今回は、初めからそれでいきたいと思います。
私はまだ TRPG を始めて間もない新参者ですが、実はローズに関してだけは少しだけ歴史が濃いのです。
本当に少しだけですが。
ローズは初の TRPG であり、一度嫌いになった TRPG をまた好きにさせてくれたモノであり、大切な仲間ができたモノであり、そして私の初 GM をしたゲームなのです。
ここでは、私の波乱万丈なローズについて、某小林さん的にいうと「それは何色のローズ?」について書きたいと思います。
私の始めてのローズは一言で言えば衝撃でした。
何も知らずに普段着ではなく挑発服をアイテム欄に書いてしまっていたり、そのせいで村の村長に魔数3連続敏捷度34という速さでお尻を触られそうになったり、うっかり武器を忘れて戦闘シーンに入ってしまったり。
笑ってしまうセッションでした。
ですが、このセッションで味をしめたのか、私は急激にローズが好きになってしまいました。
一番大好きだったキャラクターは猪人族の「ウリ」。
常にいのししの姿でうりうり歩いていたら穴に落ちて異世界へワープ。
そこがなぜだがネコとネズミの世界で、両者の抗争に巻き込まれうっかり瀕死に。
ネズミの少年に助けられ、友情を誓い、彼の特技草笛を伝授してもらいラストバトルで使ってみたら、クリティカルでラスボスを魅了してしまったり。
セッション開始から、終了までずっといのししで遊んでしまった私のキャラ。
今でもチャンスがあれば使いたいキャラです。
その後も、「桃尻ファイター」とかいう鬼族ハンターに出くわし、その鍛え抜かれたお尻でクリティカルをされたり、特技の鍋に夢中になったり。
たくさんの色のローズに出会いました。
そんなある日、「リプレイやりましょうよ」と誘われうっかり OK してしまい。
あ、うっかりっていうのはナイショの方向で。
リプレイに参加させてもらってからは、好きな勢いは加速。
ローズを遊んでいるサークルにこっそりお邪魔させていただいたり、ホームページを渡り歩いてはリプレイ小説を読んでみたり。
電車でローズのルールブックを開いてしまうくらいにはまる私。
特にクリーチャーマニュアルのノートを読むのが楽しくて楽しくて、どのクリーチャーもクセがありすぎで何度読んでもやめられないのですよね。
いつの間にか、このさまざまなクリーチャーを使ってシナリオを作ってみたくなり、ついに GM を決意。
私を奮い立たせたものは色々ですが、大好きなゲームのシナリオを作れることになって大興奮でした。
セッション当日は、緊張で眠れなくて3分ごとに目が覚めてしまうというくらい。
メンバーの一人に急に録音をされて緊張倍増。
「よろしくお願いします」の一言でさえ、噛んでしまって言えないし。
でもそんな緊張が心地よかった。
今度はローズの GM がやめられなくなりそうですよ。
使ってみたいクリーチャーがまだまだたくさんあるのです。
私をローズに出会わせてくれた先輩、GM をしてくださった方々。
リプレイに参加させてくれ、文句ばかりの私を見守ってくださる小林さん。
いつも遊んでくれる仲間達。
ローズが大好きな皆々様。
私は、ローズに出会えたことを幸せに思います。
ローズに関わらせてくれたことに感謝しています。
イベントにまで参加させていただいて、嬉しい限りです。
これからも、ローズで遊びまくることを誓います。
と、えらそうに書いておきながら、いまだに「ローズトゥローズ」とか書いてしまうのはナイショです。
絶対ナイショです。
ナイショですよ?
著:井上鮭 2005年9月3日